1825年にイギリスで誕生したクラークス。
そのクラークスの代表作兼名作シューズ「デザートブーツ」
時代に左右されない完成されたデザインで、履くだけで普段の私服をワンランクおしゃれに仕上げてくれます。
スムースレザーとスエードタイプが発売されていますが人気なのはスエードタイプ。
スエードなので雨の日に履けるか、水染みは出来ないか5年履いたレビューも交えて解説します。
クラークスのデザートブーツとは
1950年に発売された、もともと砂漠で使用することを想定して作られたため「デザートブーツ」と呼ばれています。
基本情報 | |
アッパー | 牛革(スエード) |
ソール | 天然ゴム(クレープ) |
価格 | 25,300円(税込) |
製法 | ステッチダウン式 |
クラークスのデザートブーツは雨にも強い
防水(撥水)スプレーを履くたびにかけておけば、スエード素材の起毛+防水スプレー効果で水をしっかり弾きます!
ただし製法上サイドの縫い目から水は入ってきやすいので、水たまりや豪雨のときは履かない方が無難です。
また防水スプレー効果で汚れも付きにくくなりますので、高価な防水スプレーをケチって使うより、安価な物をガンガン使用した方が効果的です。
クラークスのデザートブーツのお手入れ方法
毛足の短いスエードなので、普段のお手入れは軽くブラッシングをするだけでOK。
汚れのひどいときはスエードブラシやスエード用の汚れ落としを使えばOKですが、履く前に防水スプレーをするだけで汚れも付きにくくなりますので、お手入れは簡単です。
また個人的には多少ラフに履いても味になると思うので、仕事用の革靴のようにお手入れをしっかりしなくても良いと思います。
クラークス デザートブーツのデメリット
デメリットといいますかデザートブーツを履く際の注意点を2つあげておきます。
大雨や雪・路面凍結時、クレープソールは滑ることがある
クラークスのデザートブーツに使われているソールは天然ゴムが素材の「クレープソール」
多少の雨などでめちゃくちゃ滑ることはあまりありませんが、濡れたツルツルに整備された路面や大理石の床、または冬の凍結した路面だと滑ることがあるのでそういった天候の際には別の靴を履いた方が無難です。
完全防水では無く、製法上縫い目から水は染みる
クラークスのデザートブーツは「ステッチダウン式」といった足入れの良い製法で作られています。
靴のサイドに縫い目があるので、この部分から水が靴内に入ってくることがあります。
アッパーの上からの水は弾いてくれますが、水たまりや長時間雪の積もった道を歩く際は横から水がしみる可能性が高いので、そういったシチュエーションの際は別のブーツを履くことをおすすめします。
クラークス デザートブーツのメリット
クラークスのデザートブーツのお気に入りの点を4点ほどお伝えします。
アッパーは水を弾く
クラークスのデザートブーツに使われているスエードは「チャールズF・ステッド」という会社のスエードを採用しているため非常にキメが細かく毛足も短いので、防水スプレーをかけることによって面白いように水を弾くようになります。
またチャッカーブーツなのでスニーカーより丈があり、足首を濡れるのを防いでくれます。
ただし靴の製法上、横のステッチより水が入ることがあるので、大雨や大雪といった長時間「水に浸かっている」状態になる時は履かない方が無難です。
手入れが簡単
スエード素材の靴は基本的にブラッシングだけでOKなのでお手入れが簡単です。
普段履く前に防水スプレーをかければ水や汚れを防いでくれまるので、お手入れも簡単になります。
ブーツなのに歩きやすい
クラークスのデザートブーツのソールは「クレープソール」と呼ばれる天然ゴムの素材です。
独特な履き心地の素材で、一般的なラバーソールのブーツよりクッション性やグリップ性がありブーツなのにスニーカーに近い履き心地です。
色々な服装に合わせやすい
デニムやチノパンとの相性は抜群。
スーツスタイルにはカジュアルすぎて不向きですが、ジャケパンスタイルなら合わせても良いかもしれません。
TPOに合わせてお使いください。
クラークス デザートブーツ 経年変化
写真のデザートブーツは5年使用しているものです。
夏は履きませんし、基本秋冬の週末にしか履かないのでくどいですが防水スプレーをこまめにかけているので、アッパーにそこまで目立った汚れはついていません。
クレープソールは長年使用せずに保管しているとベタつきますが、数年でベタつきが出ることはほとんどないと思います。
価格は約25,000円しますが、長期使用できることを考えればコスパは良いと思います。
クラークス デザートブーツ サイズ感
クラークスのデザートブーツのサイズ感はスニーカーサイズで選んでしまうとかなり大きくなってしまうので注意が必要です。
著者はREGALの革靴は24㎝、ニューバランスのスニーカーは26㎝を履いていますが、クラークスのデザートブーツは24.5(UK6.5)を履いています。
秋冬で厚手の靴下を履く機会が多いので24㎝ではなく24.5㎝にしています。
ドレスタイプの革靴のようなグッドイヤーウェルト製法ではないので「中敷きが沈んで足に馴染む」といった事はなく、アッパーのスエードは柔らかな革なので横には広がりますが、長年履いていてもそこまで足入れの変化は少ないと思うので最初からジャストサイズでの購入をおすすめします。
UKサイズ | 日本サイズ |
UK6 | 24㎝ |
UK6.5 | 24.5㎝ |
UK7 | 25㎝ |
UK7.5 | 25.5㎝ |
UK8 | 26㎝ |
UK8.5 | 26.5㎝ |
UK9 | 27㎝ |
UK9.5 | 27.5㎝ |
UK10 | 28㎝ |
クラークスのデザートブーツに関するよくある質問
ソールの修理(張替)はできる?
純正での交換は不可。
ネットを見ていると張替をしてくれる靴屋さんもあるようですが、オールソール(全面張替)は1万以上しますし、よっぽどお気に入りの廃盤カラー以外は買い換えても良いかも!?
また純正以外のクレープソールになるということは履き心地にも差が出ると思うのである程度は覚悟した方が良いと思います。(著者はオールソールはしたことはありませんが、革靴販売をしていた時にこのような指摘を受けたことがあります)
靴内まで水がしみてしまった場合
すぐに新聞紙やタオルなどで水気を取って風通しのよい日陰で乾かします。
その後はアッパーをブラッシングして毛先を整えて終了。
早く乾かそうと直射日光に当ててしまうと革がカピカピに固くなってしまうことがあるので注意が必要です。
雨にも強いクラークス デザートブーツ まとめ
- 毛足の短いスエードなので防水スプレーをかけるとしっかり水を弾いてくれる
- 歩きやすく、お手入れも簡単
- 大雨や雪の積もった道を歩く際は履かない方が無難
- 色々な服装に合わせやすい
- サイズはジャストサイズで購入
- 純正パーツのオールソールは不可
25,300円と若干値は張りますが、1足持っていれば汎用性は抜群です。
個人的にはスムースレザーよりはスエードのデザートブーツの方が手入れも簡単なのでおすすめですが、お持ちの靴のバリエーションによってセレクトしてみてください。
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